2024年10月9日水曜日

片岡俊先生 個展「Life Works」@PURPLEのお知らせ(京都)

片岡俊先生が個展「Life Works」がPURPLEにて開催されます。ぜひご覧ください。




©︎Shun Kataoka

 



(以下、ギャラリーサイトより)



会期 2024年10月9日]-11月3日[日]
時間:13:00
20:00水・木・金 11:0019:00土・日・祝(10/14・月)
休廊
 月・火・祝
https://purple-purple.com/exhibition/kataoka2024/




この度、PURPLEでは、片岡俊個展「Life Works」を開催いたします。
2024年4月に赤々舎より刊行された同名写真集の刊行記念展であり、またその写真行為の根幹にあるものをあらためて顕す機会ともなります。
 
片岡俊は、「自然」と「人」との関わり合いに着目した写真作品を制作しています。
「Life Works」は、2010年の作品制作の始まりから現在に至るまで、ひとつの庭を舞台に撮影したシリーズです。
半世紀以上にわたりその庭で、野菜や植物を育て、草をむしり水を撒いてきた祖父の営み。しかしその年齢が80歳に差し掛かる頃、変化が訪れます。鬱蒼と育っては枯れるを繰り返す、自生する植物の存在 ──。
自由に育つ植物と祖父の手の二つが交差した時間が、カラーフイルムによって丹念に焼き付けられています。
 
本展では、片岡の作家としての基点を告げる「Life Works」を空間に再構成し、庭という小さな場所で見る、植物と人の重なりを表現します。
絶え間ない変化を生む植物の密集した循環の歳月。時がもたらす変容や堆積が、片岡の「見つめ」続ける態度によって克明に刻まれた「Life Works」が立ち現れます。




<関連イベント>



【Talk】片岡俊×戸田昌子「Life Works」から始まる

日時: 10月25日[金]19:00‒
場所: PURPLE(30名、要予約)料金: 1,000円

ご予約はこちらからお申し込みください。
イベント詳細:https://purple-purple.com/event/2424/


【Workshop】片岡俊×隅田れいこ 植物をうつしとるー草木染め(とサイアノタイプ)

日時: 11月2日[土]14:00‒
場所: PURPLE(8名、要予約 ※先着順)
料金: 1,500円

ご予約はこちらからお申し込みください。
イベント詳細:https://purple-purple.com/event/2428/




片岡俊|Shun Kataoka

写真家。1984年生まれ。「自然」と「人」の関わり合いに着目した写真作品を制作している。2020年THE BACKYARD PITCH GRANTファイナリスト。2021年KYOTOGRAPHIE International Portfolio Review 2021 DELTA Award 受賞など。主な個展に「Life Works」(Alt_Medium・梅田 蔦屋書店・京都 蔦屋書店 2024、ニコンサロン 2019)、「SUITEN」(今宮神社御旅所 2024)など。2024年4月赤々舎より写真集『Life Works』を刊行。

2024年10月2日水曜日

2021年度卒業生のクガハルミさん個展「無在-MUZAI-」のお知らせ(東京)

 2021年度卒業生のクガハルミさん個展「無在-MUZAI-」がニコンサロン(新宿)にて開催されます。ぜひご覧ください。





 

(以下、作家より)



■会期

 2024年9月17日(火)~9月30日(月)

 10時30分~18時30分

 ※日曜は休館/最終日は15 時迄

 ※祝日も開いてます

 ※入場無料



■会場

 ニコンサロン(ニコンプラザ東京内)

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 〒163-1528

 東京都新宿区西新宿1-6-1

 新宿エルタワー28階


 ・JR、京王線、小田急線「新宿駅」西口

  20番出口より徒歩3分

 ・東京メトロ丸ノ内線、都営地下鉄新宿線

  「新宿駅」A17出口より徒歩3分

 ・都営地下鉄大江戸線「都庁前駅」

  N3出口より徒歩5分

 ・都営地下鉄大江戸線「新宿西口駅」

  D4出口より徒歩6分

 ・西武新宿線「西武新宿駅」より徒歩7分

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■ステートメント


『夢在-MUZAI-』


確かに在るのに実体が無い。形而上。

その一つ、夢。

「夢は無意識の表象の一部」だという。


私は寝ている時以外にも「夢のようなイメージ」を見る。例えば、不穏な場面や不気味な形状、不可思議な存在に、無音の瞬間。

これらもまた、無意識の一部と言えるだろうか。


そして私は常々、写真に対して疑問を抱いている。

制作する過程の動作(被写体等を見つけ、撮影し、選び、並べる)は意識的ではなく、無意識から発する行為なのではないかと。

「この感覚」はどこから来るのか。

探せど掴めるモノは無く、気づけば底なしの穴を前に呆然と立ちつくしていた。


とりあえず。私の内なる無意識が、夢のようなイメージを「見せている」のだと仮定して。その断片を拾い集めた先に、ある種のメッセージを受け取れると思い込んで。

巨大な穴を横目に見ながら、私は今日も写真を撮る。



ギャラリーホームページ

https://www.nikon-image.com/activity/exhibition/thegallery/events/2024/20240917_ns.html?fbclid=IwY2xjawFpdoFleHRuA2FlbQIxMAABHUmHjKWugS2iv31c5C2P3SYcqT_BY-TDd7ttpwb9udKtkFSy3lUpEAw9qQ_aem___2wlek9XNJ0WucCKn2a_A

2024年9月17日火曜日

2020年度卒業生の岡崎稔さん個展「街と鴉 SANO ASHIKAGA TOCHIGI」のお知らせ(東京)

 2019年度卒業生の岡崎稔さん個展「街と鴉 SANO ASHIKAGA TOCHIGI」がIG Photo Galleryにて開催されます。ぜひご覧ください。





 

(以下、ギャラリーサイトより)




 IG Photo Galleryでは2024年9月10日(火)より、岡崎稔展「街と鴉 SANO ASHIKAGA TOCHIGI」を開催いたします。
 岡崎稔は栃木県佐野市生まれ。市役所勤務を経て2020年に京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)通信写真コースを卒業しました。卒業制作の「五百羅漢像」は、日本三大五百羅漢像の一つと言われる、栃木県足利市徳蔵寺に安置されている五百羅漢像 を1体ずつ撮影し再構成した作品でした。写真による貴重な文化財の記録であり、写真にすることで信仰の対象である聖なる像を細部までつぶさに観察することを可能にしました。
 岡崎はその後、佐野市とその周辺の街の撮影をスタートしました。被写体となっているのはかつての賑わいの記憶を宿した建築物と街並みです。
 この国の地方の多くは、高度経済成長期を経てクルマを中心とした生活に移行し、郊外のショッピングモールが商業の中心となっています。街の中心部は再開発の波にさらされ、過去のにぎわいを象徴する建築物が、一つまた一つと消えていきます。
 岡崎は佐野市と足利市、栃木市に遺された建築物とその風景を写真にすることで、過去の街の姿へと私たちの想像力を導きます。その姿勢は20世紀初頭に失われつつあった19世紀のパリを写真に残そうとしたウジューヌ・アジェを彷彿とさせます。
 むろん、21世紀に撮影された岡崎の写真は、色情報を含めて現実を大胆に切り取ったカラー写真です。街と建築をデザインした先人たちの美的センスを再解釈し、現代に蘇らせる──それが岡崎の狙いです。写真になることでその光景は時間を超え、のちの世に遺されます。
 今回の展示のもう一つの要素となるのが「鴉(カラス)」です。鴉はこの作品に街を見るもう一つの視点を与えています。
 人間ならざる存在にとってこの街はどのように見えるでしょうか?
 岡崎は人間中心につくられた街と対になる存在としてカラスをとらえています。鴉たちは人間の営みを見下ろし、隙あらばあがりをかすめ取ろうとする抜け目ない視線を人間社会に送っています。
 地に足をつけた人間の視線による街の写真と、街を睥睨する鴉の姿(を見る人間)。複数の視線が交錯することでこの国の地方都市の過去と現在が浮かび上がってきます。ぜひ、展覧会場で作品をご覧ください。

タカザワケンジ(写真評論家・IG Photo Galleryディレクター)


** 安心してご覧いただくため、空気清浄機、手指の消毒薬の設置などの感染対策を行います。


■作家プロフィール
岡崎稔 Okazaki Minoru
栃木県佐野市生まれ。2020年、京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)通信写真コース卒業。個展:「五百羅漢像写真展」(サンルート佐野、栃木、2022)「SANO ASHIKAGA 街の記録」(佐野市城山記念館、栃木、2024)ほか。


■会期
2024年9月10日(火)~28日(土)
時間:11:00~18:30
休廊:日曜日・月曜日・祝日


■トークセッション(録画配信)
9/14(土)18:00より録画配信予定
岡崎稔×タカザワケンジ(写真評論家・IG Photo Galleryディレクター)
YouTubeにて、配信します。
チャンネル名:IG Photo Gallery
▼これまでのトークセッションの録画。

■展示詳細ページ

2024年9月11日水曜日

2024年秋季の藝術学舎講座ご案内-写真家・植田正治の世界観にふれてみよう【「Ueda-cho」の作り方(弓ヶ浜、島根半島編)】-

秋季藝術学舎講座の訪問講座の中から-写真家・植田正治の世界観にふれてみよう【「Ueda-cho」の作り方(弓ヶ浜、島根半島編)】-の申し込み受付が始まりましので、ご案内させていただきます。申し込み締切日は11/06(水) 13:00です。講師は本学の中山博喜先生と河田憲政先生、講座1日目には特別ゲストに植田正治の三男の植田亨先生をお招きして、生家にて撮影秘話などをお話しいただく予定です。今年は弓ヶ浜や島根半島の美保神社を訪れて撮影を行います。興味のある方はぜひお申し込みください。



 

この講座についての詳細は以下のURLをご確認ください。

https://air-u.kyoto-art.ac.jp/gakusha/learning/G2434409


 

以下講座ページより抜粋

Ueda-cho」にふれながら、自己の制作についての理解をより深めましょう。数々の前衛的な演出写真を生み出してきた植田正治の作風は「Ueda-cho」と呼ばれ、世界的にもその魅力が高く評価されています。本講座では植田正治写真美術館でのレクチャーなどを通してその創作活動にふれ、今回は「パパとママと子供たち」「少女四態」など代表的な作品の舞台となった弓ヶ浜と植田が撮影した頃の街並みが今も残る島根半島を巡り、作家の意図を汲みながら撮影を行います。 

2024年秋季の藝術学舎講座ご案内-マインドマップから想像と創造【私の被写体の見つけ方:写真表現へ(遠隔 + 対面)】-

秋季藝術学舎講座の中から写真関連の講座-マインドマップから想像と創造【私の被写体の見つけ方:写真表現へ(遠隔 + 対面)】-の申し込み受付が始まりましので、ご案内させていただきます。講師は写真家の越中正人先生です。申し込み締切日は09/27(金) 13:00となっております。興味のある方はぜひお申し込みください。


この講座についての詳細は以下のURLをご確認ください。

https://air-u.kyoto-art.ac.jp/gakusha/learning/G2431419

 

以下講座ページより抜粋

アーティストの写真作品を見ると、見慣れたものも見違える姿で写し出されていることに驚かされます。それは見ているそのままを撮影したのではなく、自らの発想を写真に投影させ撮影しているからでしょう。本講座では身近なものからどれだけのことを発想できるか、その発想のマインドマップを作成します。マインドマップとは何か1つのことを発端に考え続けているうちに浮かび上がったキーワードなどを自由にメモし、そのメモを通して様々な方向に広がった発想を整理する方法と言われています。その作成したマインドマップから新たな作品を制作します。本講座は遠隔授業と対面授業を交互で実施し、遠隔授業では自身の家の中のものをモチーフにして発想し制作します。対面授業では実際のアーティストの写真作品を真似て制作しながら、そのアーティストの発想の軌跡を辿ります。また支給されたモチーフから自分の発想を導き出し、投影させて私だけの写真表現に挑みます。

2024年8月6日火曜日

勝又公仁彦先生 個展「Right Angle & References to the Right Angle series」@ROD Gallery(東京/京橋)のお知らせ

写真コース主任の勝又公仁彦先生の個展が東京京橋のROD Galleryで開催されます。

8/10(土)にはレクチャー&ワークショップが予定されています。

ぜひご覧ください。



▶︎展覧会名
勝又公仁彦展「Right Angle & References to the Right Angle series」
 
▶︎開催期間
2024.8.9(金) - 2024.8.26(月)
※火 - 木曜休廊。
※11:00 - 19:00まで。

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主にカメラを使うワンショットの写真は、立体かつ時間性をもった視覚世界を、一点透視図法的で時間の静止した平面に還元する。

 
そのため立体のせめぎ合う空間 ―例えば部屋の壁と壁の接合地点など― を被写界深度を深めてカメラで撮影すると、線と面だけに見える画像が得られる。
 
現実世界では最も立体的な空間が、最も平面的な図像に変わると同時に、その現実世界での空間の前後関係が無化され、知覚的な運動が発生する。
 
その写真画像を「絵に見える」という人が多くいる。
 
その時に人がいう「絵」とは何を指すのか?具体的な実際にあるものを撮っているのだから、その画像は具象なはずであるが、見た目は抽象的に見える図像である。
 
写真機としてのカメラは、カメラ・オブスキュラとして、“写真の発明以前”から絵画や製図の道具として画家や製図家によって使用されてきた。
 
その写真が絵画に見えるのであれば、絵画の制度的な支持体であるキャンバスや板に帰還させるようにその写真をプリントし、さらにはその写真と同様に分割された色面から成る絵画や、さらには写真≒photographという、そもそもの光という成立基盤とその分化による色彩の発生といった現象に言及しつつ、立体へと結晶化させる。
 
さらには、プリントされた写真画像の平面を被写体の再現とは別の形で立体化し、奇怪化を図るという、連続しつつも反美学的な変形、変成、変質を企図する。
 
今回の個展では、さらにAIによる同一画像の変形のバリエーションによりルッキズムへの批判的な視座を先の立体物と共に提示したい。

勝又 公仁彦

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▶︎勝又公仁彦によるミニトークレクチャー+写真を変形させるワークショップ
2024.8.10(土)
1回目:13:00 ~
2回目:15:00 ~
参加費:1,000円(当日受付にて現金でお支払いください)
※各回定員20名まで
※持参物:A4サイズ程度以上の写真を数枚。特に自分が美しい、あるいは神聖だと思う被写体が写っているものが望ましいが、それ以外のものでも良い(印画紙やプリンター用紙以外の印刷物などでも可)。硬い素材の場合は、手袋など手指を保護するもの。
※予約はメールまたはメールフォームにて行なっていただきますようお願いいたします。

http://www.rodgallery.jp/Exhibitions/2024/August/soloexhibition_kunihikokatsumata.html


2024年7月31日水曜日

2024年夏季の藝術学舎講座ご案内「実践・スナップ写真 -日常から読み解く情景-」

2024/09/21(土) 、2024/09/22(日)に開講される、写真関連の藝術学舎講座「実践・スナップ写真 -日常から読み解く情景-」をご案内させていただきます。

 

この講座は京都を撮影場にしてスナップ写真に取り組む講座です。今年の2日目の学外撮影は銀閣寺・哲学の道周辺での撮影を予定しています。講師は写真作家の田中健作先生です。

申込締切日は2024/9/11(水)13:00となっております。

 

詳細は以下のURLよりご確認ください。

https://air-u.kyoto-art.ac.jp/gakusha/learning/G2422405




 

講座概要

「被写体を見つけ出し、思い描いたイメージに則してカメラをコントロールする技術」を身につける。」

写真の仕上がりを決定づける様々な撮影要素を、具体的なカメラのコントロール方法と共に模索していきます。講座内では実際に学外へ繰り出し、講義で得た知識を駆使して撮影に臨みます。本講座では日常の中に存在する心動かされる光景、そんな一期一会の被写体との出会いをどのように写し取るか、被写体の探し方や構図、シャッタースピードや色味の設定について学んでいきます。