2023年1月9日(月・祝)18:30から写真家としてご活躍されている渡邊耕一さんをお呼びして、特別講義をZoomにて開催いたします。ぜひご参加ください。
2023年1月9日(月・祝) 18:30~20:00
担当教員:渡邊耕一、勝又公仁彦、河田憲政
※Zoom情報はairU「お知らせ」、airUコミュニティ「【お知らせ】写真コース」にて2週間前を目処に配信いたします。
※事前申込は不要です。
※講義は後日写真コース公式チャンネルよりアーカイブ配信いたします。
渡邊耕一 Watanabe Koichi
1967年大阪府生まれ。1990年大阪市立大学文学部卒。2000年インター・メディウム・インスティチュート写真コース修了。日本の雑草「イタドリ」が欧米で侵略的外来種となっている現状をまとめた「Moving Plants」でデビュー。植物とその背後にある見えない歴史を追って撮影を続ける。個展:The Third Gallery Aya(2015)、Kanzan Gallery(2016)、Gallery 722(2017)、資生堂ギャラリー(2018)。グループ展:ルーネベークスホルム・デンマーク(2017)。2015年に『Moving Plants』、2022年『毒消草の夢 デトックスプランツ・ヒストリー』(青幻舎)を出版。
「毒消草の夢 デトックスプランツ・ヒストリー」
江戸末期の蘭方医学書にその記載を残す昆答刺越兒發(コンタラエルハ)。毒消草を探し求める人々の希望と欲望が世界を横断する。15世紀から現代に至る500年におよぶ時間とヨーロッパ―アメリカ―アジアを結ぶ広大な空間を越える旅の果てに辿り着いた人と植物との真の共生のすがたとは―?
昆答刺越兒發(コンタラエルハ)という名前は、スペイン語の「コントライェルバ」に由来する。コントラは「(毒を)無効にする」、イェルバは「草」。つまり「コンタラエルハ」は「毒消草」だったのだ。今は使われないこの薬草の痕跡を辿ると、同じ名前を持つ幾つもの植物が現れては消え、香辛料や薬として世界中で取引される「商品」としての植物の資源化が浮き彫りになる。
徹底して植物を追い求めることで、自然と対峙し、共生することを思考する著者による異色の写真集。
渡邊耕一は、植物と共に夢見るための方法を教えてくれる。ーアナ・ツィン(人類学者)
定価:6,600円(本体6,000円)
言語:日英併記
判型:A4変
総頁:160頁
製本:上製