2024年6月19日水曜日

2022年度卒業生の日向秀史さん個展「Japanese Motels」のお知らせ(東京)

 2022年度卒業生の日向秀史さん個展「Japanese Motels」がAlt_Mediumにて開催されます。ぜひご覧ください。







日向秀史 写真展「Japanese Motels」
2024年6月28日(金)~7月3日(水) 
12:00〜19:00 ※最終日17:00まで


 


(以下、ギャラリーサイトより)




<展覧会概要>

日向秀史は、都市や街の風景写真に焦点を置いて制作を続けている写真家です。パンデミック期間中においては、自宅の近所である大久保界隈をくまなく歩いて街の痕跡を探し、これをニュートラルにカメラに収め、京都芸術大学の卒業制作として発表しました。

「Japanese Motels」は、パンデミック後に制作を開始したもので、自動車で移動して被写体を求める点は前作の大久保のシリーズとは異なりますが、淡々と撮影し、風景の本質を追及していくアプローチは共通しています。


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日本のモーテルは、フリーウェイ沿いに立ち並んでいるアメリカのモーテルとは異なる目的の施設である。その疚しさゆえ、車なしでは行きにくい、人目のつかないひっそりとしたところに多く位置しているが、他方で、客の目につくように、派手な建物・オブジェ、大きな看板・料金表示が目印となっており、陰と陽が共存する建物である。経済成長期に多く建てられたものの、厳格化した法規制や流行の影響を大きく受けた。業態変更の対応を取れず、放置されたような場所に佇んでいる特異な外観のモーテルは、今の日本の一風景を作っているように思える。

本作品は、ニュートポグラフィックスの作品を参照しつつ、地方のモーテルとその周囲の風景を観察し、記録したものである。


- 日向秀史



<プロフィール>

日向 秀史 / HYUGA Hidefumi

2023年 京都芸術大学通信課程美術科 卒業
2023年− 現在 同大学院通信課程芸術研究科 在学中
2022年− 現在 金村修ワークショップ 参加
グループ展
2023 「都内某所」(新宿眼科画廊 / 東京)

受賞歴
2023 京都芸術大学卒業制作 奨励賞

Website
https://hidefumihyuga.com


2024年6月13日木曜日

勝又公仁彦先生、鈴木崇先生、田中和人先生、多和田有希先生、出品の展覧会「Temporary Contemporary Photography」YOD Gallery(大阪)のお知らせ。

卒業制作などスクーリングとテキスト課題をご担当の鈴木崇先生、田中和人先生と

准教授で藝術学舎にご登壇いただいた多和田有希先生、

写真コース主任で教授の勝又公仁彦先生が出品されている展覧会

「Temporary Contemporary Photography」が大阪市のYOD Galleryで開催中です。

ぜひご覧ください。


以下ギャラリーサイトより


2024年6月1日(土) – 6月22日(土)

開廊時間:13:00-19:00

閉廊日:日曜日

トーク&レセプション:2024年6月1日(土) 15:00-

(トークイベント:15:00- | レセプション:17:00-)

 

この度 YOD Gallery では、写真をベースとする四人展“Temporary Contemporary Photography”を開催いたします。

勝又公仁彦、鈴木崇、田中和人、多和田有希は、所与のヴィジュアル・フィールドを単に複製するものという写真に対する捉え方を撹乱させることを試みるアーティストです。
彼らはカメラが映し取った表象を超えて、写真というメディウムそのものすら射程に含めた表現を展開していきます。そのようにして生まれた作品はもはや現実のコピーではありません。彼らは現実と非現実のあわいで、写真術しか作り得ない新たな世界を垣間見せようとしているのです。
四人それぞれの問いは重なり合う部分もあれば、他からはみ出している部分もあります。本展覧会で、私たちはそれぞれの個別性以上のものを感じとることになるでしょう。一堂に会した彼らの作品の交叉と離散によって、自らの認識を相対化することを可能にする地平が拓かれるからです。

ぜひこの機会にご高覧ください。

https://www.yodgallery.com/temporarycontemporaryphotography2024


ア ク セ ス

JR北新地駅より徒歩8分
地下鉄御堂筋線・京阪淀屋橋駅より徒歩15分
JR大阪天満宮駅・地下鉄堺筋線南森町駅より徒歩15分
JR大阪駅・阪急・阪神・地下鉄梅田駅より徒歩20分


YOD Gallery
〒530-0047
大阪市北区西天満4-8
-7

千壽ビル2F
T/F 06-6364-0775

URL: http://www.yodgallery.com/

mail: info@yodgallery.com
 

開廊時間 13:00 - 19:00 | 定休日:日曜日



2024年6月11日火曜日

堀井ヒロツグ先生 個展「身体の脱ぎ方 The way a body tired of meaning dances」のお知らせ(京都)

堀井ヒロツグ先生が個展「身体の脱ぎ方 The way a body tired of meaning dances」がPURPLEにて開催されます。ぜひご覧ください。




©︎Hirotsugu Horii

 

(以下、ギャラリーサイトより)








会期: 2024年6月14日[金]-6月30日[日]
時間: 13:00-20:00[水・木・金] 11:00-19:00[土・日・祝]
休廊: 月・火
https://purple-purple.com/exhibition/horii2024/




[作家テキスト]


夜にならないと見えない言葉がある。それは、微弱な明るさのペンで書かれたような言葉だ。カーテンに滲み出した影がすっかりと部屋をひたす頃になって、ようやくその明るさに気づけるような、曖昧に光る未成の言葉。それは脆弱そうに見えて、ただ昼とは異なる力の次元に属している——

かつて、友達でも恋人でもない、特別なリレーションシップが人生に一度だけ存在した。互いのセクシュアリティーの違いを出発点にして、既存の制度の外側に居心地を探そうとした数年間があった。その跡地には、今もなお、弱さの光が憩っている。そんな話をしたい。

出会った頃の私たちは、いつもなぜか少しだけ疲れていた。部屋に帰るなり、身に纏っていた衣服や靴下を脱いでいくと、ほんの少しだけ軽くなる。回復することは、この現実の重力の外側を思い出すことに似ている。目の前に見える世界の在り方は、ほんの僅かでしかないとわかっていること。

身体という場所は、私を修飾するあらゆる記号や、政治が決定する関係性やジェンダーのように、遠くて抗いにくい視線によって用意された役割をなぞって生きてしまう。そしてそこに潜む疲れとは、「そうでないこと」を回避し続けることで生じる疲れを含んでいる。ひとつの身体に現れる多様な本心や、未だ名付けられていない価値を見逃し続けることの予感とともに。

意味のフレームの外側から訪れる意味を結ばない光に、私たちはたびたび感応しようとしてきた。本当は光はどこにでも満ちているのに、単一な昼の言葉ばかりを生きていると、それは容易に見えなくなってしまう。最後まで名前を与えることのできなかった関係の跡地に残っているのは、そんな痕跡の一部だ。

私たちが写真や映像を「遅い鏡」として自分たちのイメージを覗き込んできた行為は、決して脱ぐことのできない身体で、その光に手を重ねてみようとする、祈りにも近い遊びだったように思う。





堀井ヒロツグ|Hirotsugu Horii

2008年早稲田大学芸術学校空間映像科写真専攻卒業。
直近の主な展覧会に「都美セレクション2023」東京都美術館(2023)。2013年に東川国際写真祭ポートフォリオオーディションでグランプリ、2021年にIMA nextでショートリスト(J・ポール・ゲティ美術館キュレーター:アマンダ・マドックス選 )を受賞。

2020年度卒業生の山本美里さん写真展「透明人間 Invisible Mom」のお知らせ(宮城)

 2020年度卒業生の山本美里さん個展「透明人間 Invisible Mom」がBook Shop 曲線にて開催されます。ぜひご覧ください。





 

(以下、ギャラリーサイトより)


「お母さんがお願いします」の一声で、
 この世界の大半の問題は解決できるように出来ている。

これは昨年12月に刊行された写真集『透明人間 Invisible Mom』の冒頭にある一文です。
本書の刊行を記念して、山本美里さんの写真展と山本さんを囲んでのお話し会を開催いたします。

著者の写真家・山本美里さんの第3子は重度の障害とともに生まれ、痰の吸引や経管栄養などが日常的に
必要な「医療的ケア児」です。通学する特別支援学校には親が付き添い、校内での待機が求められます。
緊急時以外にはとくに何もすることがなく、「気配を消してください」と求められ、毎日6時間、週の
ほとんどを“黒子”として、子どもの“背景”になって過ごす日々。「透明人間」となってしまった山本さんは、
通信制の大学に通って写真を学び、「私はここにいる」と言わんばかり、自分自身にカメラを向けて
撮り始めました。するとそこに写し出されたのは、「医療的ケア児」をめぐる福祉や教育の問題のみならず、
毎日の生活にもがき苦しみながらも「今」を楽しく生きようとする山本さん自身の姿、そして、誰かの人生の
ために「透明人間」になって生きざるをえない、見えない母親たちの存在でした。

“見えないもの”とされているすべての母親たちへ——

テーマとは不釣り合いに、つい笑ってしまう、明るくユーモアのある写真の数々に囲まれながら、
「透明人間」となって生きている一人ひとりの「私はここにいる」の声を感じていただけますように。
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【展示】
〇期 間 2024年6月6日 (木)-6月25日 (火)
     *期間中の水曜日、および6月18日は休業
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【お話し会】
〇日 時 2024年6月8日 (土)
      open 13:30 / start 14:00(15:30終了予定)
〇お 話 山本美里さん
〇会 場  曲線
〇参加費 ¥1,500 (+1drink¥500)
○ご予約 お名前/人数/電話番号 を下記メールアドレスへお知らせ下さい
     info.kyokusen(@)gmail.com
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【書籍情報】
『透明人間 Invisible Mom』
写真・文 山本美里
寄稿 山崎ナオコーラ、櫛野展正
2023年12月8日発売
タバブックス刊

2023年度卒業生の中田広也さん、折下洋介(JAY)さん、米澤千賀子さん、楠瀬美樹さん、大竹喜久さんがグループ展「俊足」のお知らせ(東京)

2023年度卒業生の中田広也さん、折下洋介(JAY)さん、米澤千賀子さん、楠瀬美樹さん、大竹喜久さんがグループ展「俊足」を開催されます。ぜひご覧ください。






 

「俊足」
中田広也、折下洋介(JAY)、米澤千賀子、楠瀬美樹、大竹喜久

会期 2024年6月19日(水)~2024年6月25日(火)
11:00 - 20:00 (会期中無休・入場無料)
展示会場住所:東京都新宿区高田馬場4-2-28 B Cafe&Lab内
高田馬場駅 戸山口 西側から徒歩1分
https://b-cafe-lab.com/

2020年度卒業生のダニー・モリオカさん個展「境界のない余白 / Margin with no borders」のお知らせ(東京)

 2020年度卒業生のダニー・モリオカさん個展「境界のない余白 / Margin with no borders」がエプサイトギャラリーにて開催されます。ぜひご覧ください。




以下、ギャラリーサイトより。


『境界のない余白 / Margin with no borders』

会期:2024年7月12日(金)~7月25日(木)

時間:11:00~18:00

  • 休館:日曜日 / 祝休日
    • (注)状況により会期・開催時間が変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。
    • (注)会期中、エプソンスクエア丸の内施設内で音を伴うイベントを開催することがあります。あらかじめご了承ください。
    • (注)出展作家不在の際、当館で作家への贈り物のお預かりはお断り申し上げます。
    • (注)祝花はお断り申し上げます。

https://www.epson.jp/showroom/marunouchi/epsite/gallery/exhibitions/2024/0712/?fbclid=IwZXh0bgNhZW0CMTAAAR1LUhwUUJBd4fVLheknwRcOSkk5wjRV-Wy6PoZaaw286SZkFZ5grX2aYA0_aem_AUAOXstsaDOheyz0xf2r8lhF_XzyWKwUE0Tmy11dCdHRZObDWeBMQB7bOxGYSL0DglrZriEOs4Bomtd6_0qpA9PW



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京都大学吉田寮。日本最古の学生自治寮。一人ひとりの独立した個性同士が緩くつながり多様な価値観が共生する絶妙な距離感と配慮が暗黙のうちに保たれている。
ダニー・モリオカは2017年からここに通い続けている。何度も宿泊してここの暮らしの一端を丁寧に写真におさめていった。寮に暮らす寮生と寮に集うさまざまな人たちとの対話は彼に多くの気づきをもたらした。自分と他者との関係性や内部と外部を隔てているものが曖昧なこと、その余白と境界がはっきりしない間合いは、今まで感じたことのない心地よさだったと言う。
人や自然のつながりを失いつつある現代社会は、コロナ禍で日常生活での交流さえはばかられることが顕著となった。ここは便利さや快適さを拒否して存在しているように見えるが、それは原初的な人と人とのつながりを対話によって維持していく未来の姿なのかもしれない。

ダニー・モリオカ

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ダニー・モリオカ
三重県生まれ 京都芸術大学芸術学部美術科写真コース通信教育部卒業

個人と社会との関係性や共同体と居場所をおもなテーマとして撮影と作品制作を続けている。

展示歴
2023 個展「HANAKAGE 竹成五百羅漢物語」
パラミタミュージアム・小ギャラリー(三重)
2020 個展「Margin with no borders」The Sessions(名古屋)
2019 詩と写真「走る鶏の群れ」京大吉田寮食堂(京都)
2017 三人展「Teens Forever」ワキタギャラリー(名古屋)
2017 個展「あの日あの時あの場所で」みゆきカメラギャラリー(愛知)
2016 個展「cheerfuldays」キヤノンギャラリー品川/福岡
2014 第3回キヤノンフォトグラファーズセッションファイナリスト

https://dmoritart.wixsite.com/dmorioka