「写真Ⅰ-1(クリエイティブ)」「写真演習Ⅱ-1」などをご担当の白井晴幸先生の展覧会がBOOK AND SONSと(hIDE)GALLERYで開催されます。ぜひご覧ください。
(以下、BOOK AND SONSのWebサイトより)
8月5日(土)より、BOOK AND SONSにて写真家・白井 晴幸による写真展「景色の光線|新しい影」を開催いたします。
写真が持つ記憶の文脈を解体・再構築によって、写真の新たな風景を探求している写真家 白井 晴幸。
本展示では2022年から続く改造フィルムカメラのシリーズの「景色の光線」と、そこから派生した立体作品「新しい影」の新作を展示いたします。
コピー機の原稿をスキャン途中に引き抜く際に生じる歪んだノイズから、偶然にも景色を想像し、その独自な時間の留め方に惹かれたのをきっかけに、線状のセンサーが原稿ガラスの盤面の端から端まで移動しながら読み取るという時間軸に興味を持った白井氏。
「景色の光線」は、被写体を歪ませ、引き伸ばし、消し去るといったノイズが生じ、条件にあった被写体しか写し出すことができない自作の改造フィルムカメラを使用し表現します。
偶然性を頼りにするこのカメラで捉えることのできる世界は極めて限られていますが、写真機に与えられた条件を異化することで生じたノイズは日常の膨大な情報の中から掬い取る無意識と偶然から、想像することの手段を与えてくれるように思います。
「新しい影」では改造した4×5インチのフィルムカメラによって獲得したイメージから、立体物への再現を試みました。
一枚の静止画像からAIによる3次元のデータ化を経て、3Dプリンタにより立体へと展開していきます。
変形された風景の画面内から抽出した揺らぎを帯びた人物像が、立体化されることで生じる得体の知れなさには、被写体と切り離された拠り所のない存在感を漂わせます。
しかし、それらが落とす影にだけ存在の生々しい時間の片鱗が備わっているように感じさせ、特異な時間の歪曲像から生まれる新たな影が実在となって再現された存在のもう一つの証明として、世界の片影を顕しているように思わせます。
hIDE GALLERYと合同開催。
会場:BOOK AND SONS
〒152-0004東京都目黒区鷹番2-13-3 キャトル鷹番
開催期間:8月5日〜8月15日
開館時間:12:00-19:00
休館日:水曜日
会場:(hIDE)GALLERY
〒152-0035 東京都目黒区自由が丘1-3-22自由が丘アッシュ103
開催期間:8月10日〜8月27日
開館時間:12:00〜18:00
休館日:火曜日、水曜日