2018年5月21日月曜日

タカザワケンジ先生、展覧会のお知らせ。IG Photo Gallery(東銀座)

「写真批評」「卒業制作」のスクーリングや藝術学舎の講座をご担当頂いている写真評論家のタカザワケンジ先生が、2016年度卒業生である石田省三郎さんが運営されるギャラリーで展覧会を開催されています。ぜひご覧ください。

https://www.igpg.jp/takazawa.html



■会期

2018年5月15日(火)~6月2日(土)


時間:12:00~20:00(最終日は17:00まで)

休廊:日曜日・月曜日

■ギャラリートーク

6月2日(土)18:00~19:00


タカザワケンジ「分解と再構成」」

○予約不要、入場無料ですが、先着約25名。立ち見になる場合もありますので、ご了承ください。
※トーク終了後、お時間のある方は展示の解体と撤収にご参加ください。

■展示作品について
「CARDBOARD CITY」(2015)

とある国でガイドという名の監視員がついた3泊4日のツアーに参加したタカザワは、自由に撮影が許されていたバスの窓から写真を撮りました。帰国後、その写真を見直し、個人的な記録を「作品」として構成できるかを試みたシリーズ。
「Kanemura's People」(2016)

「Osamu Kanemura's New Work?」として発表した作品の改題・再構成。写真家・金村修の展示作品の細部を「見る」ことの代用としてスナップ撮影したシリーズ。金村作品の部分的な複写は、金村の作品なのか、複写したタカザワの作品なのかを問う。
「偶然の写真史」(2017)

写真集を複写する過程で生まれたエラー写真をもとに写真史を構成する試み。撮影者の手が入った写真集の複写は、「誰の」写真なのだろうか。そして、写真史上に残る名作と偶然写り込んだイメージとの間に格差はあるのだろうか。金村修との共著『挑発する写真史』(平凡社)刊行に合わせて行った展覧会「写真史(仮)」(東京、大阪で開催)で発表された。
「未視の街 Unseen city」(2018)

移動する列車のなかから一度も窓外を見ることなしに撮影したシリーズ。渡辺兼人の第7回木村伊兵衛写真賞受賞作『既視の街』(2015、AG+ギャラリー、東京綜合写真専門学校出版局)の新版を構成し、解説を寄稿した折に考えた「既視」と「未視」についての思索を広げるための試作。

■作家プロフィール

1968年前橋市生まれ。早稲田大学第一文学部卒。写真評論、写真家インタビューを雑誌に寄稿。写真集の編集、写真についての展示など、写真のアウトプットに対する実践も行っている。構成・解説を寄稿した写真集に渡辺兼人『既視の街』(AG+ Gallery、東京綜合写真専門学校出版局)、石田省三郎『Radiation Buscape』(IG Photo Gallery)ほか。著書に『挑発する写真史』(金村修との共著、平凡社)。ヴァル・ウィリアムズ著『Study of PHOTO 名作が生まれるとき』(ビー・エヌ・エヌ新社)日本版監修。東京造形大学、東京綜合写真専門学校、東京ビジュアルアーツで非常勤講師を務めるほかカロタイプで少人数のゼミを主宰。IG Photo Galleryディレクター。
個展
「非写真家 non-photographer」(MUNO、RAINROOTS、paperback、名古屋、2018)
「Osamu Kanemura's New Work? 」(The White、東京 2016)
「CARDBOARD CITY」(The White、東京 2015)
「Road and River」(アガジベベー、東京 2007)
グループ展
「写真史(仮)」(金村修との二人展、176ギャラリー、大阪、2017)
「写真史(仮)」(金村修との二人展、The White、東京、2017)
「写真の地層」展 Vol. 8(VIII)(世田谷美術館区民ギャラリーB、東京、2007)
「写真の地層」展VI(世田谷美術館区民ギャラリーB、東京、2005)
著書
『偶然の写真史』(Triplet、2017)
『挑発する写真史』(金村修との共著、平凡社、2017)
『Kanemura's people』(Triplet、2016)
『窓とパンプス』(Triplet、2015)