今週末までの会期ですので、未見の方は是非ご覧ください。
MOMATコレクション
http://www.momat.go.jp/am/exhibition/permanent20160524/
- 2016.05.24-2016.08.07
第11室 生命の徴
ロバート・アダムス、トーマス・シュトルート、清野賀子、勝又公仁彦
HPより
とりたてて美しい眺めでもなく、何か特別なことが起きているわけでもない身近で日常的な光景にこそ、写真というメディアを使って探求し、記録すべきものがある。なぜならそうした身の周りの環境こそが、私たちにとっての現実であり、日々接するありふれた事物こそ、私たちが生きる世界を構成する要素であるからだ。こうした考え方は、写真というメディアによる新たな視覚の探求がひとまわりした後、徐々に明確な動きとして現れてきました。
今回はそうした写真のあり方を実践した先駆者の一人、ロバート・アダムズの作品から、現代ドイツを代表する写真家の一人トーマス・シュトゥルートによる都市の街路を精緻に記録した仕事、そして2000年代の日本の風景にそれぞれの方法論でアプローチした清野賀子と勝又公仁彦まで、四人の現代の写真家の仕事を紹介します。
特集のタイトルは、見過ごされがちな光景に独特の感受性で繊細に反応し、そうした場所に「Sign of Life=生命の徴」を見出そうとした清野賀子の写真集のタイトルにちなむものです。