2014年12月1日月曜日

記事掲載:12/12(金) 特別講師のグラシエラ・イトゥルビデさんの個展が神戸新聞で紹介されています。

12/12(金) 18:30〜20:00の 特別講義の講師 グラシエラ・イトゥルビデさんの神戸CAP HOUSEでの個展が神戸新聞で紹介されています。

講義前の予習に、ぜひご覧下さい。

http://www.kobe-np.co.jp/news/bunka/201411/0007542969.shtml

(以下記事より)
メキシコ出身の世界的な写真家グラシエラ・イトゥルビデさん(72)による個展「仮面と儀式」が、CAP(キャップ)スタジオY3(ワイスリー)(神戸市中央区山本通3)で開かれている。同国の先住民族や鳥などを題材にしたモノクロ写真15点を展示。人々の暮らしや風景を切り取った作品からは、不思議な詩情や幻想性が漂う。(堀井正純)
 首都メキシコ市出身・在住。世界各地の美術館で個展を開く巨匠で、スウェーデンの「ハッセルブラッド国際写真賞」など受賞歴も数多い。写真は11歳のころ、父から贈られたカメラで撮り始めた。その後、大学で映画を学んでいたが、その大学の教官で著名な写真家だったマヌエル・アルバレス・ブラボさん(1902~2002年)との出会いが転機となった。
 今展で並ぶのは、サポテカ族など先住民族の日常や祭り、宗教儀式を撮った1970年代以降の作品が中心だ。先住民族を題材にしたことについて、12月5日まで神戸に滞在中のイトゥルビデさんは「自分の国や文化を知るのが目的。すごく楽しかった」と振り返る。長期間、現地に暮らし、共同体に溶け込んで撮影したという。
 市場に売られている七面鳥やアルマジロ。鳥の羽をむしる女たち。十字架のように見える電柱の向こう側で、無数の鳥が空を覆い尽くす不吉な風景…。作品にはどこか、生と死の匂いが漂う。
 彼女は自作について、「私は日常的にある風景を撮っているだけ。だが、それはリアリズムとして解釈されるものではない」「ファンタジーはあらゆる芸術にとって非常に重要な要素」などと語る。
 セルフポートレートもユニークだ。生きたカタツムリを何匹も顔に貼り付けたり、両目に2羽の鳥をあてがったり。自身と自然や生命とのつながりを探し求めているようにも思える。
 「写真とは、光で描写すること。私が世界と人生を知るための理由」。滞在中に神戸の街で写真撮影も行う予定だ。
 同展は12月28日まで(月曜休み)。無料。同スタジオTEL078・222・1003