2024年8月6日火曜日

勝又公仁彦先生 個展「Right Angle & References to the Right Angle series」@ROD Gallery(東京/京橋)のお知らせ

写真コース主任の勝又公仁彦先生の個展が東京京橋のROD Galleryで開催されます。

8/10(土)にはレクチャー&ワークショップが予定されています。

ぜひご覧ください。



▶︎展覧会名
勝又公仁彦展「Right Angle & References to the Right Angle series」
 
▶︎開催期間
2024.8.9(金) - 2024.8.26(月)
※火 - 木曜休廊。
※11:00 - 19:00まで。

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主にカメラを使うワンショットの写真は、立体かつ時間性をもった視覚世界を、一点透視図法的で時間の静止した平面に還元する。

 
そのため立体のせめぎ合う空間 ―例えば部屋の壁と壁の接合地点など― を被写界深度を深めてカメラで撮影すると、線と面だけに見える画像が得られる。
 
現実世界では最も立体的な空間が、最も平面的な図像に変わると同時に、その現実世界での空間の前後関係が無化され、知覚的な運動が発生する。
 
その写真画像を「絵に見える」という人が多くいる。
 
その時に人がいう「絵」とは何を指すのか?具体的な実際にあるものを撮っているのだから、その画像は具象なはずであるが、見た目は抽象的に見える図像である。
 
写真機としてのカメラは、カメラ・オブスキュラとして、“写真の発明以前”から絵画や製図の道具として画家や製図家によって使用されてきた。
 
その写真が絵画に見えるのであれば、絵画の制度的な支持体であるキャンバスや板に帰還させるようにその写真をプリントし、さらにはその写真と同様に分割された色面から成る絵画や、さらには写真≒photographという、そもそもの光という成立基盤とその分化による色彩の発生といった現象に言及しつつ、立体へと結晶化させる。
 
さらには、プリントされた写真画像の平面を被写体の再現とは別の形で立体化し、奇怪化を図るという、連続しつつも反美学的な変形、変成、変質を企図する。
 
今回の個展では、さらにAIによる同一画像の変形のバリエーションによりルッキズムへの批判的な視座を先の立体物と共に提示したい。

勝又 公仁彦

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▶︎勝又公仁彦によるミニトークレクチャー+写真を変形させるワークショップ
2024.8.10(土)
1回目:13:00 ~
2回目:15:00 ~
参加費:1,000円(当日受付にて現金でお支払いください)
※各回定員20名まで
※持参物:A4サイズ程度以上の写真を数枚。特に自分が美しい、あるいは神聖だと思う被写体が写っているものが望ましいが、それ以外のものでも良い(印画紙やプリンター用紙以外の印刷物などでも可)。硬い素材の場合は、手袋など手指を保護するもの。
※予約はメールまたはメールフォームにて行なっていただきますようお願いいたします。

http://www.rodgallery.jp/Exhibitions/2024/August/soloexhibition_kunihikokatsumata.html