2024年4月9日火曜日

2024春季・藝術学舎講座のご案内 「光」を感じる

 藝術学舎【「光」を感じる】写真(銀塩)1の情報が公開になりました。銀塩写真の講座となります。暗室作業に興味をお持ちの方はこの機会にぜひご検討ください。申込締切日は2024/05/29(水) 13:00です。



詳細は以下のURLをご確認ください。

https://air-u.kyoto-art.ac.jp/gakusha/learning/G2412413

 

講座概要

写真の基礎的な技法であるピンホール写真やフォトグラムといった技法を使って光の原理を理解し、「写真がなぜ写るのか」という問いについて、体験をもって考察します。

※本講座は、京都芸術大学 履修証明プログラム「写真(銀塩)1」に該当します。

 

 

「写真(銀塩)」では、1年分の講座(1 44講座)のセット申込(一括申込)も可能です。

https://air-u.kyoto-art.ac.jp/gakusha/learning/G2412419

春季・藝術学舎講座のご案内「写真講座 静止画」

 藝術学舎「写真講座 静止画」の情報が公開されましたのでご案内させていただきます。

 

講座概要

何気なくシャッターボタンを押しているだけで、実は機能も多すぎて扱いに困ったり、用途に応じた撮影方法もあまりわからないという話をよく耳にします。この講座では、デジタルカメラの扱い方の基礎を習得して、ポートフォリオ制作で欠せない「作品」撮影を学んだり「ポートレイト」などを撮るちょっとした工夫やコツを伝授します。また、写真史や写真集にもふれながら、幅広い観点で写真について学んでいきます。

 

詳細については以下よりご確認ください。

https://air-u.kyoto-art.ac.jp/gakusha/learning/G2412406

春季・藝術学舎のご案内「デジタルカメラと撮影の基礎講座:動いているもの撮影編」

藝術学舎「デジタルカメラと撮影の基礎講座:動いているもの撮影編」の情報が公開されましたので、こちらでもご案内させていただきます。講師は写真作家の越中正人先生です。申込締切日は2024/04/24(水)13:00です。興味のある方はぜひご検討ください。




 この講座についての詳細は以下のURLをご確認ください。

https://air-u.kyoto-art.ac.jp/gakusha/learning/G2411418

 

講座概要

本講座はカメラの基礎知識、撮影する上での基本的な技術と共に「動いているもの撮影編」として、動いているものを撮影する技術・知識の習得に重点をおいています。今まで動いているとピントが合いにくい、写真にもっと躍動感をつけたい、また動きを流れるように撮影したいなどと悩まれたことがあったと思います。それらの方法を学び、今までとはひと味違う写真が撮影できることの面白さを身につけます。

 

2024年3月7日木曜日

石倉麻夕先生 個展開催のお知らせ「よりみち」(東京)

「写真Ⅲ-(スナップ)」「写真演習Ⅰ-1(写真日記)」などをご担当いただいている石倉麻夕先生の個展「よりみち」がIG Photo Galleryで開催されます。316日にはタカザワ先生とのトークセッションがYouTubeにて配信されます。ぜひご覧ください。IG Photo Galleryは卒業生の石田省三郎さん主宰のギャラリーです。


(以下、ギャラリーWebサイトより)

  IG Photo Galleryでは2024312日(火)より石倉麻夕展「よりみち」を開催いたします。

 石倉はモノクロのファインプリント作品を制作してきた作家です。「よりみち」もまた黒と白で東京のとある場所にある「大衆酒場」を撮影した作品です。

 日本における大衆酒場は、飲酒文化の中心であり、時には見知らぬ者同士が出会い、酒を酌み交わすうちに肝胆相照らすコミュニティの場となってきました。

 石倉もまた、そうした酒場の一つに長年通っており、常連客とのつきあいを積み重ねてきました。

 写真を撮影するきっかけになったのは、常連客の一人が亡くなり、この場所を写真に留めておきたいと思ったことだと言います。石倉自身の言葉を引いておきましょう。

 

「写真を撮ることで死者(歴代の常連や友人も)を忘れないようにしたいと撮り始めました。それは出会った人たちを写真によって想起しようとすることでもありました。写真でいなくなった人の空白を埋めることはできませんが、空白ができたことを認識し日常に組み込むことができるのではないか──そう考えたことが今回の作品の軸になりました」

 

 石倉はこれまでの作品でも、自身が身を置いた時間を写真に封じ込めるようにして作品を制作してきました。「よりみち」ではお酒を飲みながら撮影していたこともあり、撮影した記憶がない写真を発見することもあったと言います。記憶がないからこそ写真から自分だけのストーリーをつくることができるのだと。

 記憶を留めたいという気持ちと、記憶が失われたところから始まる物語。一見、矛盾するように思えるこの二つが、写真によってジョイントしたことで、石倉の「よりみち」が生まれたと言えるのかもしれません。

 石倉はこの作品を撮影するにあたり、デジタルカメラに通常のレンズをつけた撮影とピンホール撮影の両方を試みています。居酒屋という馴染み深い場所をどのように「異化」するかという試行錯誤の結果、見る者それぞれの心の中にある居酒屋のイメージを呼び起こす作品になっています。

 なお、展示開催にあたって、トークセッション(オンライン配信)を予定しています。展示と合わせてぜひご試聴ください。

タカザワケンジ(写真評論家・IG Photo Galleryディレクター)

https://www.igpg.jp/exhibition/ishikura.html

 

会場:IG Photo Gallery(東京)

東京都中央区銀座三丁目1317号 辰中ビル3階/東京メトロ日比谷線、都営浅草線 東銀座駅下車

開催期間:312日(火)〜46日(土)

開廊時間:11:0018:30

休廊日:日・月・祝

 

■トークセッション(オンライン配信)

3/16(土)1800より配信予定

石倉麻夕×タカザワケンジ(写真評論家・IG Photo Galleryディレクター)

You Tubeにて、配信します。

チャンネル名:IG Photo Gallery

徳永先生が運営されている徳永写真美術研究所に関わる作家7人の個展と研究活動の報告展のお知らせ(大阪)※写真コース卒業生も参加されています

 スクーリング科目やテキスト科目をご担当いただいている徳永隆之先生と徳永好恵先生が運営されている、徳永写真美術研究所に関わる作家7人の個展と研究活動の報告展が大阪府江之子島文化芸術創造センター4Fにて開催されます。

徳永隆之先生、卒業生の東松至朗さんや中井陽一郎さんそれぞれの個展と今年度卒業制作に着手されていた建石芳子さんが参加される創作実験クラブ活動報告展、徳永好恵先生によるトークイベントなど企画が盛りだくさんです。

ぜひご覧ください。







(以下、ギャラリーサイトより)

徳永写真美術研究所の活動は2008年に大阪・鶴橋にてスタートし、15年間にわたり写真と美術を中心に研究を継続してまいりました。この度、研究所に関わるメンバーと共に「作家7人の個展と研究活動の報告展」と題するプロジェクトを開催します。本企画は、個展形式で展示をおこない、研究活動の報告については創作の源泉となる体験を重ねた成果を紹介します。いずれも、技法の括りはなく、多ジャンルの提示となります。

今回、有志12名が集まり、1年半の準備期間を経て開催に至りました。つきましては、ご高覧いただき、ご意見やご感想をお伺いできますと幸いです。


TIPA アートプロデュース 2024

徳永写真美術研究所に関わる作家7人の個展と研究活動の報告展

https://www.enokojima-art.jp/event/12179/

 

会場:大阪府立江之子島文化芸術創造センター4F

ルーム1・2・3

https://www.enokojima-art.jp/facility/#access

会期:2024320日(水)~324日(日)

時間:11:0019:00(最終日は16:00まで)

トークイベント:323日(土)15:0016:30

「 創作実験クラブの活動について & 本展の見どころ解説 」

話し手:徳永好恵 ※参加無料・予約不要

主催者名:徳永写真美術研究所

 

2024年2月23日金曜日

3月3日(日)写真コース主催 片岡俊先生 特別講義開催のお知らせ

202433日(日)18:00から、写真家の片岡俊先生をお呼びして写真コースの特別講義を開催いたします。

通信の他コースも含んだ在学生(休学中の方含む)、卒業生、教員など本学関係者であればどなたでも聴講いただくことが可能です。皆さまぜひご参加ください。

※事前申込は不要です。

※講義は後日写真コース公式チャンネルよりアーカイブ配信いたします。




 

202433日(日)18:001930

片岡俊「在る、撮る、続く」

担当講師:片岡俊

教員:勝又公仁彦、河田憲政

開催方法:オンライン(Zoom

Zoom情報は airU「お知らせ」、airU コミュニティ「【お知らせ】写真コース」にてお知らせします。

 

片岡俊

写真家。1984年生まれ。「自然」と「人」の関わり合いに着目した写真作品を制作している。

主な個展に「Life Works」(Nikon Salon、東京・大阪、2019年)など。

2020 THE BACKYARD PITCH GRANTファイナリスト。2021 KYOTOGRAPHIE International Portfolio Review 2021 DELTA Awardなどを受賞。

20244月赤々舎より写真集『Life Works』を刊行する。

 

<写真集情報>

Life Works

出版社赤々舎

発行人姫野希美

装 丁名久井直子(装丁家)

寄 稿藤原辰史(歴史学者/京都大学人文科学研究所准教授)

[先行発売]2024 412 日(金)

      梅田 蔦屋書店・京都 蔦屋書店

[一般発売]2024 月中旬~下旬

 

<展覧会情報 1

Life Works

期間:2024419日(木)-51日(水)

時間:12001900 ※展覧会最終日は1700 まで

会場:Alt_Medium(東京・高田馬場)

https://altmedium.jp

※期間中トークイベント開催予定

 

<展覧会情報 2

S U I T E N

期間:2024427日(土)-512日(日)※5/5 休廊

時間:12001800

会場:今宮神社御旅所・能舞台(京都・紫野)

トークイベント:202456日(月・祝)

5/115/12 お祭り開催のため展示規模縮小

https://kgplus.kyotographie.jp/

 

<展覧会情報 3

写真集発売記念展『Life Works

期間:2024412日(金)-421日(日)

時間:10002000

会場:京都 蔦屋書店(京都・四条河原町)

https://store.tsite.jp/kyoto/

https://kgplus.kyotographie.jp/

※期間中トークイベント開催予定

 

<展覧会情報 4

写真集発売記念展『Life Works

期間:2024412日(金)-512日(日)

時間:8302100

会場:梅田 蔦屋書店(大坂・梅田)

トークイベント:2024428日(日)

https://store.tsite.jp/umeda/ 

2024年2月15日木曜日

勝又公仁彦先生 作品出品のお知らせ。『WHAT CAFE EXHIBITION vol.34 WHAT CAFE × DELTA "TOPOLOGY" 』(東京、天王洲)

写真コース主任の勝又公仁彦先生が東京天王洲の寺田倉庫 WHAT CAFEで開催中の

『WHAT CAFE EXHIBITION vol.34 WHAT CAFE × DELTA "TOPOLOGY" 』に出品されています。

一見写真とはわからない作品も多いそうです。他に絵画や立体作品も出品されています。

POST PHOTOGRAPHY の実例としても、ぜひご覧ください。

<展示会概要>

■ 展示会名『WHAT CAFE EXHIBITION vol.34 WHAT CAFE × DELTA "TOPOLOGY" 』
■ 展示期間:2024年2月10日(土)~2月25日(日)
■ 営業時間:11:00 ~ 18:00(最終日は17:00閉館)
■ 会場:WHAT CAFE(〒140-0002 東京都品川区東品川2-1-11)
    https://cafe.warehouseofart.org/
■ 入場料:無料
■ 展示概要
WHAT CAFEでは、東京・大阪・京都の3都市を拠点に活動しているギャラリーやディレクター、アーティストを紹介するアートプロジェクト「DELTA(デルタ)」とのコラボレーション展「WHAT CAFE EXHIBITION vol.34 WHAT CAFE × DELTA “TOPOLOGY "」を開催いたします。
本展では、関西、関東を拠点に活動する計10名の若手から中堅のディレクターが参加し、2名1組による共同ディレクションのもと、5つのプレゼンテーションによって展示が構成されます。 展示会のタイトルである「TOPOLOGY( トポロジー)」とは、繰り返し変化しても保たれる 隠れた性質に焦点を当てることを目的とした思考体系とされ、多彩な特性や背景を持ったディレクターとアーティストによるコラボレーションが連続的に展開される本展の構成そのものを説明すると同時に、プロジェクトの中枢にある考えも包括的に表しています。
多角的な視点から現在進行形のART を紹介するとともに、様々な価値観や思考が結集した表現に触れることで、横断的なコミュニケーションが生まれる「場」の創造を目指します。

TOPOLOGY / トポロジー
・位置や場所を表す言葉「topo」と学問分野を表す言葉「logy」を組み合わせた言葉
・何らかの形あるいは空間を連続変形しても保たれる隠れた性質に焦点を当てたもの
・繰り返される現象の一周期のうち、ある特定の局面や位置
・収束や連続の概念を定義するために、集合に与える構造

コラボレーション①
ディレクター:櫻岡聡(FINCH ARTS, Kyoto)× Hisatomo Kato(CON_, Tokyo)
コラボレーション②
ディレクター:菰田寿允(Marco Gallery, Osaka)× 鈴木亮(EUKARYOTE, Tokyo)
コラボレーション③
ディレクター:玉置慎輔(The Third Gallery Aya, Osaka)× 石橋高基(KOKI ARTS, Tokyo)
コラボレーション④
ディレクター:筒井一隆(BnA Alter Museum, Kyoto)× 李沙耶(LEESAYA, Tokyo)
コラボレーション⑤
ディレクター:岡田慎平(TEZUKAYAMA GALLERY, Osaka)× 井上彰人(AKIINOUE, Tokyo)

■ 出展作家: (順不同・敬称略)
アナ・パボン・ポラス、Taewon Ahn、石井佑果、井上光太郎、大竹舞人、大八木夏生、
勝又公仁彦、GILLOCHINDOX☆GILLOCHINDAE、倉知朋之介、小池一馬、齋藤雄介、
鮫島ゆい、髙橋穣、田中秀介、谷本真理、土屋裕央、Jihyoung Han、菱沼 優、藤安淳、船川翔司 and more.




2024年2月12日月曜日

卒業生の高林直澄さんが個展「A second of Gallery Hommage&あひる」を開催。(大阪)

2019年度卒業生の高林直澄さんが個展「A second of Gallery Hommage&あひる」を開催されます







高林直澄写真展「A second of Gallery Hommage&あひる」 会場:Gallery Hommage ギャラリー”墨”    東大阪市本町1-5 近鉄奈良線 瓢簞山駅下車徒歩約6分 日程:2024年2月7日(水)~2月11日(日) 時間:14:0020:00 水~土曜日    12:0018:00 日曜日    ※18時以降のご来場では1F飲食スペース「あひる」にて1オーダーお願いします。    ※最終入場・あひるラストオーダーは閉館30分前です。

卒業生の工藤寛之さんがグループ展「東日本大震災写真パネル展 市民が撮った「3.11」」に参加。(京都)

  2021年度卒業生の工藤寛之さんが個展復興という眺めから-13年目の風景」を開催されます



 


東日本大震災写真パネル展 市民が撮った「3.11」
東日本大震災写真パネル展
2024/02/27 ~ 2024/03/03
京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスク

京都写真美術館 ギャラリー・ジャパネスク 2階展示室にて、2024年2月27日(火)から3月3日(日)まで、東日本大震災写真パネル展 市民が撮った「3.11」を開催します。
※最終日は17:00まで



(以下、展示会ホームページより)


2011311日に発生した東日本大震災からまもなく13年が経過します。

本展では、改めて「3.11」に思いを馳せ、災害からの復旧・復興の困難さ、被災生活の大変さを感じていただくことを目的に、2つの視点からとらえた写真を展示・紹介します。

工藤寛之「復興という眺めから-13年目の風景」では、仙台市在住で被災経験者でもある写真作家工藤寛之氏ご協力のもと、一被災者の視点でとらえた「被災地のいま」をご覧いただきます。

312日はじまりのごはん -いつ、どこで、なにたべた?-」では、3がつ11にちをわすれないためにセンターご協力のもと、「食」にまつわる写真を通して被災生活を身近に感じて頂きます。これらの写真を見た被災者が当時の暮らしぶりや思い出したことを記した付箋紙も併せて展示します。

壊れた「まち」、壊れた「ふるさと」を再生するとはどういうことか?
災害に遭遇するということはどういうことか?
他人事ではなく、自分事として考えるきっかけにして頂けたら幸いです。

志麻克史

卒業生の山口優さんがグループ展「壁をのぞむ眼差し」に参加。(京都)

  2017年度卒業生の山口優さんがグループ展「壁をのぞむ眼差し」に参加されます






壁をのぞむ眼差し
-障害の有無を超えた表現者たちによる写真展-
----------------------
2024年2月3日[土]ー2月11日[日] 
12:00 ー18:00 入場無料
休廊日:2月8日[木]
会 場:ギャラリーヘプタゴン(京都市上京区)
主催:一般社団法人ヴァリアスコネクションズ
後援:京都市、京都市教育委員会、京都新聞社会福祉事業団、京都府社会福祉協議会
助成:一般社団法人芳心会

2024年1月29日月曜日

2023年度 卒業制作受賞者発表

2023年度の卒業制作スクーリングが昨日終了し 最終審査の結果、今年度の受賞者が決まりましたので、発表いたします。 

学科賞(コース代表) 

積有里


同窓会賞(次点) 

西浦和彦


奨励賞(3名)  

小林知広

建石芳子

江口辰之


以上になります。 

受賞の皆さんはおめでとうございました。 
受賞されなかった方も僅差で逃した方がほとんどです。
残念ですが、今後も制作と研究を継続してください。
先輩方に負けない卒業後のご活動を楽しみにしております。 

その前に、まずは瓜生山校舎での卒業制作展に向けて、
展示計画などを詰めていきましょう。 

在学生のみなさんは、自分の卒業制作の参考のためにも できるだけ3月の卒展を見にいらして下さい。 

また、東京、京都の最終審査の模様は後日、それぞれYoutubeにて限定公開されますので
そちらも必ず視聴して下さい。

2024年1月16日火曜日

2023年度卒業制作展のお知らせ。

2023年度 京都芸術大学 通信教育課程 卒業・修了制作展が、310()~ 317()まで、京都瓜生山キャンパスにて開催されます。写真コースの会場は人間館1階のNA102とギャルリ・オーブへ至る会場です。

また、オンラインでのWEB卒業・修了制作展が310()11:00~ 331()まで公開されます。通信教育部での学びの集大成ともいえる卒業制作です。写真コースについて興味のある方もぜひご覧ください! 













2024年1月9日火曜日

タカザワケンジ先生 個展開催のお知らせ。「私写真」IG Photo Gallery(東京)

 「写真批評」「卒業制作」のスクーリングなどをご担当いただいている写真評論家のタカザワケンジ先生の個展「私写真」がIG Photo Galleryで開催されます。113日にはタカザワ先生によるレクチャーレクチャー「私写真」がYouTubeにて配信されます。ぜひご覧ください。




 (以下、ギャラリーWebサイトより)

IG Photo Galleryでは202419日(火)よりタカザワケンジ展「私写真」を開催いたします。

 タカザワは当ギャラリーのディレクターであり、写真評論家。写真の実践としてこれまで「非写真家 non-photographer」(2018)「someone's watching me」(2021)などの作品を発表してきました。

 今回のテーマはタイトルにもあるとおり「私写真」です。

 私写真は日本の写真批評のタームの一つです。しかしその定義はいまひとつはっきりしません。「私写真」をネットで検索すると「撮影者の身のまわりの事象やプライヴェートな出来事などを題材とした写真のこと」(Artwords「私写真」冨山由紀子)と説明されています。

 富山も引用している飯沢耕太郎の『私写真論』(筑摩書、2000)によれば、写真は撮影者が存在する時点で完全な客観はありえず、「写真が本来的に"私的"なメディアである」ことを前提とし「あらゆる写真は「私写真」であり、""と被写体(現実世界)との関係の網の目から隠し出されてくる」と広義の私写真を論じています。その一方で、狭義として「""がはっきりと写りこんでいる写真」としています。

 また、写真家の松本徳彦は、私写真の元祖とされる深瀬昌久の『洋子』、荒木経惟が妻、陽子を撮影したシリーズについて「ともに、私的な情景を巧みに私小説的風景にまとめ上げ、その時代の世相、風俗に織り込むという、ユニークな方法を編み出していて、一九七〇年代初頭を飾るパーソナル・ドキュメントの代表といわれている」(『昭和をとらえた写真家の眼』朝日新聞社、1989)とし、私写真をパーソナル・ドキュメントの一つとしてとらえています。ちなみにパーソナル・ドキュメントは客観を装った報道写真に対し、個人的な視点をもとにした記録写真であり、ロバート・フランクの『アメリカ人』(1958)がその源流とされています。

 私は私写真(i-photography)を、私小説(i-Novel)にヒントを得た写真作品の形式だと考えます。私的な事柄を撮影した写真というだけでなく、そこに文学的なテーマ、それも古典であり普遍的な、生(性)と死、パートナーや家族との葛藤といった要素が中心にあると思うのです。

 しかし、私写真が私小説について論じられるがごとく日本的な表現だとは思いません。アニー・リーボヴィッツの『A Photographer's Life』(2006)は「私写真」としかいいようのない作品だと思うからです。私写真は個人的な体験を普遍化するための一つの方法、可能性として開かれたものだと思います。

 では、「私写真」とはどのようなもので、どのような要件を満たすことでそう感じられるのでしょうか。

 今年、私の疑問は、私自身の問題として浮上しました。

 この夏、母が94歳で亡くなりました。私は45年前、10歳の時に父を亡くし、母1人子1人で18歳まで過ごし、その後、親元を離れて一緒に住むことはありませんでした。展示では、父の死から母の死までの45年間の間に撮影された写真をもとに「私」を中心とした世界に生と死、人生に潜んだ「何か」を描けるかを試みます。

 どのような展示になるか、私自身にもまだわかりません。しかし、展示をご覧になった方が、私写真について考えるきっかけになるようなものにしたいと思っています。

 なお、展示期間中に、今回の展示を踏まえ、私写真についてオンラインレクチャーを行う予定です。

 

タカザワケンジ(写真評論家・IG Photo Galleryディレクター)

https://www.igpg.jp/exhibition/takazawa2024.html

 

会場:IG Photo Gallery(東京)

東京都中央区銀座三丁目1317号 辰中ビル3階/東京メトロ日比谷線、都営浅草線 東銀座駅下車

開催期間: 19日〜127

開廊時間:11:0018:30

休廊日:日・月・祝 入場無料

 

■レクチャー「私写真」513日(土)18:00

タカザワケンジ(写真評論家、IG Photo Galleryディレクター)

You Tubeにて、配信します。

チャンネル名:IG Photo Gallery

学外展「写真専攻 大学・専門学校選抜作品展New Generation Photography 2024」のお知らせ。ニコンプラザ(東京、大阪)

 在学生の伊藤千夏さんがニコンプラザ東京 THE GALLERYとニコンプラザ大阪 THE GALLERYにて「写真専攻 大学・専門学校選抜作品展New Generation Photography 2024」に出品されます。写真コースの卒業制作着手者から出品希望者を募集し、選抜されました。ぜひご覧ください。


(以下、Webサイトより)

私たちは日々流れる膨大な情報の海のなかで生きています。ウェブやテレビ・印刷物などからその一端に触れる一方、同じ時代に存在する他者と共に生きるためにお互いを認め合う作業が求められます。写真を選考する学生は写真というメディウムを使用して表現したいメッセージを伝えます。内容や興味の方向もそれぞれ異なる作品群が一つの場所に集まる時、どのような可能性が生まれてくるのでしょうか。

本展は、ひとりひとりが自己と世界の有り様に向き合って制作した作品を出展メンバーに示すことから作業を始めました。メンバー間でミーティングを重ねてDM制作、写真展会場構成、トークイベント企画など準備を進めてまいりました。個性あふれる作品群をニコンプラザ「THE GALLERY」でぜひご覧ください。

 

https://www.nikon-image.com/activity/exhibition/thegallery/events/2024/20240220_tgt.html

 

参加学校:

大阪芸術大学/九州産業大学/京都芸術大学/専門学校 東京ビジュアルアーツ/専門学校 名古屋ビジュアルアーツ/東京工芸大学/東京綜合写真専門学校/日本写真映像専門学校/日本写真芸術専門学校/日本大学/ビジュアルアーツ専門学校 大阪/武蔵野美術大学 (計12校、五十音順)

 

【会期】

ニコンプラザ東京 THE GALLERY

2024220日~34日 

日曜休館

10:3018:30(最終日は15:00まで)

 

ニコンプラザ大阪 THE GALLERY

2024314日~327

日曜休館

10:3018:30(最終日は15:00まで)

 

写真展会場「THE GALLERY」で出展メンバーによるギャラリートークを開催いたします。開催時間・登壇者はホームページをご確認ください。

<東京会場>

2024223日・224

<大阪会場>

2024315日・316