2018年3月21日水曜日

勝又公仁彦先生、個展「Skyline」のお知らせ IG Photo Gallery(東銀座)

写真コース主任の勝又公仁彦先生の個展が、IG Photo Galleryで開催されます。
IG Photo Galleryは、2016年度卒業生の石田省三郎さんが新たに立ち上げられたギャラリースペースです。オープニング展として勝又公仁彦先生の代表作「Skyline」シリーズがご覧頂けますので、ぜひ足をお運びください。
また、3月22日(木)19時よりオープニングレセプションが、そして4月14日(土)18時からはタカザワケンジ先生とのトークイベントもございますので、ぜひこちらも併せてご参加ください。


■展覧会に寄せて
「世界の地と図を反転する」   文=タカザワケンジ(写真評論家)

 横に長く伸びたパノラマ画面のなかに現れた直線は凹凸を繰り返し、あるリズムを刻んでいく。
 勝又公仁彦の『Skyline』は現代の都市が生み出した新たな景観の意味を私たちに問う。
 Skyline(スカイライン)というタイトルの通り、画面に写っているのは空と地上の境界である。
 だが、私たちがその説明から思い浮かべる地上と空のまっすぐな境界──地平線(horizon)──はここにはない。
 世界各地の都市で撮影された勝又の『Skyline』に写されているのは「空際線(くうさいせん)」「(都市の建物などの)空を背景とした輪郭」(ともに『ランダムハウス英和大辞典』小学館)である。
 しかし、私自身は「空形線」という造語を思い浮かべた。高層建築が連なる都市稜線は、写真のなかでシンプルな線に還元され、空を侵食し、その形を描き変えているようにも見えるからだ。三次元を二次元に変換する写真は、地と図の関係を揺さぶる力を持っている。
 勝又にはほかにもカメラの構造そのものを部屋と窓になぞらえて制作した「Hotel Windows」、などさまざまな写真作品を発表している。そのいずれにも共通するのは「世界」をどう見るかという視点に対する思考の積み重ねである。『Skyline』にはそうした勝又作品の特徴が端的に表れている。
© 2018,Kenji Takazawa  


■会期
 2018年3月22日(木)~4月20日(金)
 時間:12:00~20:00
 休廊:日曜日・月曜日

■レセプション
 3月22日(木)19:00~
 BLACK HAT MANによるパフォーマンスを予定しています。

■トークセッション
 4月14日(土)18:00~
 勝又公仁彦×タカザワケンジ(写真評論家、IG Photo Galleryディレクター)

 予約不要、入場無料
 イベントは、先着約25名。立ち見になる場合もありますので、ご了承ください。


https://www.igpg.jp/index.html