2023年4月11日火曜日

キリコ先生 個展のお知らせ。「The World」GALLEY 04街区(大阪)

写真演習Ⅰ-1をご担当いただいているキリコ先生の個展がGALLEY 04街区で開催されます。ぜひご覧ください。


 

(以下、ギャラリーWebサイトより)

この作品は普段ならすぐに片付けてしまい、形に残ることのない子供の遊びを「子供の世界」の一端として形に残すことを試みたプロジェクトです。

箱庭療法は20世紀初頭から子どものための心理療法のひとつとしてヨーロッパで発展したもので、その後ユング心理学や日本では河合隼雄氏が取り入れ、これまで長く子どもの内的世界を引き出す表現として認知されてきました。

今作では、箱庭療法で使用される箱庭をそれぞれの子どもたちの家に持ち込み、砂と自分のおもちゃを使って心ゆくまで遊んでもらいました。

驚いたことに同じ年代の子供達でもその遊び方や完成形には大きな違いがありました。

そして側で見守る母親の姿勢は、育児と子供の成長の関係性について私に深く問いかけるものでもありました。

まさに母親のこれまでの育児の結果が表出されたとも言える箱庭は、子供の世界だけでなく母と子の世界とも呼べるのかもしれません。

私はこの箱庭が出来る過程を映像で撮影すると共に、完成された箱庭を様々な角度から撮影し、そこから3Dデータを生み出し、さらにそのデータを3D印刷することで形にしました。

多面的に撮影された写真から造形された立体物は、膨大な情報量を含みながらも写真でも映像でもない曖昧さを持ちながらも台座に陳列され、あたかも彫刻のような佇まいとなり作品として存在します。

それは正解のない育児の曖昧さと、それでも健やかに育つ子供の存在そのものの様にも感じています。

キリコ

 

会場: GALLEY 04街区

530-0015 大阪府大阪市北区中崎西4丁目3-Collection Nakazaki 1F

開催期間: 2023414日(金)〜424日(月)13:00~19:00

休廊日:火/水/木 最終日は17:00まで 


https://naneiart.com/wp/event/キリコ-個展「-the-world」/



2023年3月24日金曜日

2020年度卒業生 飯田夏生実さん参加のグループ展「Mens et manus(メンス・エト・マヌス)〜手と心〜」のお知らせ(京都)

 2020年度卒業生の飯田夏生実さんがKYOTOGRAPHIE2023KG+後期にグループ展で参加されます。飯田さんはサイアノ作品をはじめ身体性に言及するプロジェクトを展示する予定とのことです。ぜひご覧ください。


(以下、KG+ Webサイトより)

古来より、美しいもの心惹かれるものを手元に留め置いておきたい、という欲求を人は根源的に持っている。洞窟画から絵画へ近代には写真も発明され、留める技術は多様化していった。現代においては、カメラや携帯電話などを用いて写真に留められる行為が一般化している。だが、写真に映ったものと撮り手の心が受け取ったものとの齟齬は存在する。私たちは、その齟齬を埋めようと手を使って作業する行程を加えた。これらの試みは作家の祈りにも似た想いや心惹かれた何かをより一層具現化しようとするものであり、あるいはそれぞれの心の奥深くに潜む無意識の揺らぎを鮮明に立ち上らせる行為であるとも言える。あたかも手を使うことでしか見出せないかの如く。 "Mens et manus(メンス・エト・マヌス)"はラテン語で「手と心」を意味する。 本展では様々な手法を用いて手仕事を写真に加え作品として昇華させた4名の作家のグループ展である。

https://kgplus.kyotographie.jp/exhibitions/2023/iida/

 

会場:ギャラリー35京都

604-0014

京都市中京区二条通釜座上ル大黒町696

開催期間:52 (火)〜514日(日)

開館時間:12:00 18:30 (初日15:00より、最終日17:00まで)

2019年度卒業生の南泰隆さん個展「鏝絵のまち」開催のお知らせ。(大阪)

 2019年度卒業生の南泰隆さんの写真展「鏝絵のまち」がgalerie SPURにて開催されます。

会場のgalerie SPURは卒業生の高林直澄さん主宰のギャラリーです。ぜひご覧ください。



(以下、ギャラリーWebサイトより) 

「鏝絵(こてえ)」とは、左官職人が土蔵や家の戸袋などの平らな面に塗られた漆喰の壁面に、鏝を使って肉薄状に盛り上げた彩色漆喰で描いた絵のことである。大分県宇佐市安心院(あじむ)町では、明治初期から盛んに作られるようになった。その目的は、施主が左官に招福避邪を願って依頼された場合がある。鏝絵にかける願いとは、恵比寿は商売繫盛、虎は疫病除,波うさぎの波は火事除けで、願いで最も切実なのは火伏せであった。安心院では鏝絵は約100ヶ所に点在するが、崩落したり、傷んでしまったりで見ることができるのは約60ヶ所でまた、安心院周辺に鏝絵が集中して作られたのは、長野鐵道など腕のいい、左官職人を多く輩出したことがその理由である。

 私が鏝絵を知ったきっかけは、以前写真仲間から「安心院町の鏝絵はおもしろい」と言われたことを思い出し、安心院町に訪れたところ町のいたるところに鏝絵があり、驚いたと同時に町全体が鏝絵とどう関わっているのか、当時の左官職人が鏝で造ったといわれているこの造形物に面白さを感じ興味が湧いて、京都造形芸術大学の卒業制作としてこの作品制作に取り組んだ。

 安心院町の人々は、鏝絵を特別なものとせずに慣れ親しんだ風景の一部として捉えていた。また普通の家に当たり前のこととして鏝絵があるというのがある意味面白く感じた。しかしながら100年も経った造形物が今後も残っていくかという観点からせめて写真で記録として残していくべきだと思ったのでこのテーマに取り組んでみた。今後100年後鏝絵のまちがどう変わっていくのか、変わらないのかたいへん興味深いと思う


会場:galerie SPUR(ギャラリー シュプール)

大阪府豊中市服部元町1-2-9/阪急宝塚線 服部天神駅下車 徒歩約2

開催期間:202343()49()

開廊時間:13:0019:00(最終日17:00終了)

休廊日:水、木曜日

2023年3月22日水曜日

2022年度卒業生四人展「都内某所 Someplaces in TOKYO」のお知らせ。新宿眼科画廊 スペース O(東京)

 2022年度卒業生の掘越秀郎さん、中村 義正さん、北村 洋介さん、松下 裕一さんによる四人展「都内某所 Someplaces in TOKYO」が新宿眼科画廊 スペース Oで開催されます。ぜひご覧ください。

会場:新宿眼科画廊 スペース O

   東京都新宿区新宿5-18-11

開催期間:202362()67()

開廊時間:12:0020:00(最終日は 〜17:00

https://www.gankagarou.com/


2023年3月17日金曜日

森下聖子さん「Tomomi Ochi & Shoko Morishita 二人展」のお知らせ。Jam Photo Gallery(東京)

 2019年度卒業生の森下聖子さんによる「Tomomi Ochi & Shoko Morishita 二人展」がJam Photo Galleryで開催されます。ぜひご覧ください。

 

森下聖子『 ここから 』

越智友美『 あの旅は何だったのか。』




 

(以下、ギャラリーWebサイトより)

「あの旅は何だったのか。」

インターネットがあれば買い物も仕事もできる、とても便利な世の中だから、独りで引きこもっていても生きていけると思っていました。ところがコロナ渦で街が静まり返ると、何らかの不安な気持ちが私の中にも広がっていくのを感じ ました。自分の暮らしは何一つ変わらないはずなのに。多くの人が大切な人とのふれあいや温もりを絶たれて暮らしているというニュースを目にする度 に、人々の孤独と私の孤独が重なり合い、まるで自分の中にある寂しさが語られているかのような気持ちに陥ったのだと思います。「誰かに逢いたい」「くだらない話をして、一緒に笑い合いたい」今まで気づかないふりで封印してきた自分自身の寂しさについてやっと向き合い、きちんと考える覚悟ができました。窓の外が以前の景色に戻りつつある今、私も固く閉じていた扉を開けて、外に出てみます。写真を通して、新しい出逢い、新しい居場所、新しい自分を自由に探してみます。

 

越智友美 おちともみ

オリンパスのTRIP35を組み立てるワークショップに参加したことをきっかけに、フィルムカメラと出会う。当初はカラーフィルムで撮影していたが、近年はモノクロフィルムで撮影し、暗室で手焼きすることが楽しみ。

「ここから」

2020年春、コロナ流行がはじまる時期に私は通信制大学の写真コースを卒業。1年間かけて必死に取り組んだ卒業制作の展示も卒業式も中止になり、喪失感や虚無感と不安が入り混じった感情に包まれていた。古いネガの束を、タンスの中から見つけた。卒業後、次の制作意欲が生まれないなか、このネガをプリントしたいという気持ちは強く湧き起こる。半世紀以上も前の家族の映像が、思った以上に鮮明な浮き上がってくる驚きと感動から、気づくと約3年間暗室に通っていた。懐かしい記憶が蘇るとともに、晩年は頑固で面倒くさい印象だけが残っていた父の視線の優しさに気づく。父母ともに他界して10年ほど経って、改めて二人の人生を思い返すきっかけとなった。

森下聖子 もりしたしょうこ

京都造形芸術大学通信美術科写真コース卒業 育緒暗室ゼミ受講

20208月 グループ展「quartetteIG Photo Gallery において「時の重なり」を発表

時間が経つことによって醸し出される、記憶や気配をとらえた作品制作を目指している。  

2013年に写真集「VIEW OSAKA THE DOME」を出版した。

2023年、出版10周年を機に10年前の写真と同じ場所から10年後を撮影し、10年前と10年後の写真を並べ「あれから10年」と題した写真展を開催します。

大阪市内の下町界隈等からドームを眺めた写真に、大阪浪花10年の「街景の移ろい」を楽しんでもらえたら嬉しく思います。

 

会場:Jam Photo Gallery

153-0063 東京都目黒区目黒2-8-7鈴木ビル2B号室

開催期間:2023411( 2022416()

開廊時間:12:00-19:00(日曜17:00)

https://www.jamphotogallery.com/exhibitions

 

2023年3月14日火曜日

2022年度京都芸術大学 通信教育課程 卒業・修了制作展開催中。

2022年度の卒業・修了制作展が312~ 319日まで京都芸術大学瓜生山キャンパスにて開催されています。写真コースは人間館1階のカフェスペースの特設壁面とNA102教室、ギャルリ・オーブへ至る会場での展示となります。

また、オンラインでのWEB卒業・修了制作展も312~ 331日まで公開されます。通信教育部での学びの集大成ともいえる卒業制作を 在学生や卒業生はもちろん、写真コースに興味のある方もぜひご覧ください! 




2022年度京都芸術大学 通信教育課程 卒業・修了制作展

開催日時:2023312日(日)~319日(日)

11001800(最終日は16時まで)

会場:京都芸術大学 京都瓜生山キャンパス

https://www.kyoto-art.ac.jp/info/about/access/

 

WEB卒業・修了制作展

https://www.kyoto-art.ac.jp/t/graduationworks/

公開期間:2023312日(日)11時~331日(金)18

 

2023年2月28日火曜日

写真コース主催 白井晴幸先生 特別講義のお知らせ。

 315日(水)18:30から写真家としてご活躍されている白井晴幸先生をお呼びして、特別講義をZoomにて開催いたします。白井先生は写真コースの方でテキスト科目(写真演習Ⅱ-1 第2課題)やスクーリング科目(写真Ⅰ-1)などもご担当いただいております。ぜひご参加ください。

*Zoom情報は airU「お知らせ」、airU コミュニティ「【お知らせ】写真コース」にて 2 週間を目処に配信いたします。

*事前申込は不要です。  

*後日アーカイブ映像を公式 YouTube チャンネルにて公開します。

 

2023315日(水) 18:302000

担当教員:白井晴幸、勝又公仁彦、河田憲政



白井晴幸 Haruyuki Shirai

東京都出身。多摩美術大学映像演劇学科卒。主なグループ展に2019年「VOCA2019」上野の森美術館(東京)、Belfast Photo Festival 2019Portraiture In The Post Truth EraBelfast Exposed(ベルファスト)、2017年「LUMIX MEETS BEYOND2020 BY JAPANESE PHOTOGRAPHERS #5」(東京/アムステルダム/パリ)、「第16回 写真1_wall展」ガーディアンガーデン(東京)。個展に2022年「Showcase Gallery 白井晴幸展」横浜市民ギャラリーあざみ野(神奈川)など。2022年に初の写真集『Panorama』を発売。

HPhttps://www.shiraiharuyuki.com/

 

白井晴幸写真集「PANORAMA2022年より発売中

【テキスト】大日方欣一(写真史家/九州産業大学 教授)

【デザイン】神戸 太郎(Pretend Prints & Co.

【印刷】株式会社ライブアートブックス(大伸社グループ) 

【ページ】128ページ 初版 500部限定

【判型】29.7 x 21 cm (A4)

 

下記HPにてご購入いただけます。

https://shiraiharuyuki.stores.jp/